不必要な善意 

わが庭の 宮居に祭る 神々に 世の平らぎを いのる朝々 (昭和天皇)

◎  「かな」で考える大和言葉 

神(かみ)の語源を訪ねてみると、アイヌ語の「カムイ」に

行き着くと言う説もあります

Kamui 母音が連続するので、ui の i だけ発音され Kami になった

私はこの説が一番しっくりします


では仏(ほとけ)はどうでしょう

この言葉は「ほと」+「け」だと言う説があります

そもそも「ほとけ」と言う言葉は「やまとことば」にはありません

仏 Butu が変化した形だと言う説があり、日本には本来「濁音」が

清音で発音されることが有り、Bu が Fu(Hu) に変化し、Tu の 

母音が置き換わり To になり、Futo(Huto) 「ふと」 の Fu(Hu) 

の母音が置き換わり Fo(Ho) となり、Hoto(ほと)になったというのです

6世紀の人にはこの方が発音しやすかったのかもしれません


ではなぜ 「ほと・け」 なのでしょう?

「け」とは 「けはい」「もののけ」の【け】だといいます

見えないモノ 「在る」のだが目に見えないモノのことです

仏教は「像」の形で日本に伝わりましたが、「仏」というもの自体が

日本人には見えない存在として受け止められたのかもしれません


【願う】

日常私たちが使っている言葉、「願う」 ですが・・・

この語源は、「ねぐ」+「ふ」 です

「ねぐ」とは、和(やわ)らげると言う意味で、「ふ」は継続の意味です

神は怖い存在(鬼でもある)だから、怒りを鎮める、和らげる努力、

神の加護を願ったのかもしれません

この「ねぐ」は願いだけでなく、現代の言葉に残されています

神職の位のひとつ【禰宜(ねぎ)】であったり、労わると言う意味の

【ねぎらう】などとして今でも使っています


【を】 と 【お】

お と を の違い、これは分かりにくい問題ですが

なるほど・・・と言う説があります

「を」は上向き、「お」は下向きに使う・・・

わ行の「を」は発音としては「ぅお」に近いと言う説があり

ひらがなにすると、面白い関係が見えてきます


おじいさんは「翁(おきな)」、おばあさんは「媼(おうな)」といい

年を取る事を「老いる(おいる)」といいます

反対に若い人には「乙女(をとめ)」、「男(をとこ)」「女(をんな)」

「幼い(をさない)」とひらがなで表現します

上向きには「を」、下向きには「お」を使うことがわかります

「置く」は下に置くのだから「おく」、「落ちる」は下に向かってだから

「おちる」と表します



ちなみに「踊る」は【をどる】と書きます

踊るとは「上下に躍動すること」で、「舞う」は回転運動の事です



【言葉】

何気なく使うこの文字、「ことば」といいます

「こと」の「は」という説は聞いたことが有るかもしれませんが

「こと」とは何かわかりますか?

「こと」と「もの」は密接な関係があります

「梅」と聞いたら誰でも「梅」という【もの】を思い浮かべます

しかし、「梅が咲いた」と聞けば、梅が咲く情景(こと)を連想します

これが「事(こと)」の正体です

言(こと)によって事(こと)が造られるという事になります

漢字で書くと「言」と「事」は別に感じますが、本来はその区別は

無かったと言います

では「ことのは(言葉)」はどうなっているのか?

「こと」に「は」が付いたと言いましたが、「は」とは「端」「片」のことで

言の断片(かけら)ですから、本来は「ことば」は「モノ」しか表しません


私流の解釈では、言葉は「もの」を表すだけで「こと」を表すのは条件が

必要です

上の例のように、「**が○○した」という説明が不可欠なのです

これによって言葉が「事」を造る事になるのです

「息子が熱を出した」

息子は「もの」であり、「熱を出した」という説明によって、病気という

「事」が造られる(表現される)という意味です


日本には「こと」のつく言葉が多く存在します

言挙げ 言霊 ことわざ などについては、いずれまた・・・・
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