不必要な善意 

わが庭の 宮居に祭る 神々に 世の平らぎを いのる朝々 (昭和天皇)

◎  百人が詠んだ歌なのに どうして「一首」 

平安装束で百人一首手合わせ…京都でかるた始め

新春を祝う「かるた始め」が3日、京都市東山区の八坂神社であり、平安装束姿の男女18人が百人一首の手合わせをした。

 同神社の祭神・素戔嗚尊すさのおのみことが詠んだ歌が、和歌の起源とされることにちなむ行事。大勢の初詣客が見守る中、日本かるた院本院(京都市西京区)の会員が袿うちぎや狩衣かりぎぬをまとって能舞台で向かい合い、上の句が詠まれると「はいっ」と素早い手さばきで札を取っていった。

 初参加という同市左京区の中学2年の女子(14)は「正月から平安時代の衣装を着て優雅な時間を過ごすことができ、いい思い出になりました」と笑顔を見せた。


百人一首と聞いても、私はあまり良い思い出が無い・・・

私は北の国の生まれで、それなりに「かるた」で遊んだ記憶はある

しかし、転校してからは「かるた」は全く手にしたことが無い

理由は、「かるた」が別物だったからであり、和歌にも古典にも

気が乗らなかった原因かもしれない

本州の方は、綺麗な絵が描かれた「読み札」と、同じような札に

書かれた「取り札」を連想すると思う


ところが、私の田舎では下の句だけで「かるた」を行う

取り札は【木製】の板にくずし文字で下の句が書かれていて

同じかるたとは思えないほど違うのである

私は本州(内地)に来て、上の句を知らないことに気づいて

上の句を覚えようとはしたが、木版に書かれた「くずし文字」に

なじんだ頭はそうは簡単には切り替えられなかったのである


ずいぶん後になってから知ったのだが、この百人一首は和歌(百人一首)を

覚えるために、上の句と下の句を別に書いて取り合いをさせたことが起源らしい

教育用の教材といったところか・・・

江戸時代迄のかるたは、読み札に作者名と上の句のみが書かれており、

取り札には下の句が崩し字で書かれていたという

現在のように読み札に一首すべてが記されていることはなかったそうだ

そういう点から考えれば、私の田舎の「かるた」は本来の【かるた】の形を残して

いたのかもしれない


しかし・・・どうして百の歌なのに、「百人一首」なのか?

百人が一つの「題」を読んでいるようにも見えず

百人で詠んだ歌なら「百人百首」でなければ筋が通らない

さらに、本当に「優れた日本の和歌」が選ばれたのだろうか?

教養の無い爺には皆目見当もつかない話だが・・・


定家が小倉山で編纂したから【小倉百人一首】になったというのも

かなり強引な話に聞こえる

そもそも【小倉山荘色紙和歌】と呼ばれていたものを、いつだれが「百人一首」

などと決めた(命名した)のか・・・謎である

しかし・・・小倉山荘色紙和歌が編纂されたのは13世紀初めころという

それが「かるた」になったのは鎌倉中後期あたりか、もっと後か・・・

平安衣装と結びつかないのは、夢も教養も無い私だからかもしれないが(笑)


この百人一首の原判(小倉山荘色紙)を手に入れるたいと願う秀吉の命を

受けた黒田長政は、持ち主である宇都宮鎮房を暗殺したとも言う

紙に書いた文字が人の命より価値があると思ったのであれば、豊臣の世が短命

だったのも「天の意」だったように思う


800年を経た今でも 小倉山荘色紙和歌 は誰のモノでもなく

日本人の手に残されてきたのは、天が日本人に残すべきものとして

考えた結果かもしれない


逢ふことの  絶えてしなくは  なかなかに

          人をも身をも  恨みざらまし


             (中納言朝忠)

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天知る 地知る 人が知る  と
子供の頃、よくお母ちゃんに諭されました。
誰にもバレてないと思ってても
神サン、ご近所は見てはる。

恨む気持ちやしねばいいのにと思ってしまう
自分の中の『鬼』は次々出現してくるのですが
お母ちゃんの言葉と
カミサンが見てはるという戒めで
抑えられてるような気がします。

煩悩だらけの熟女です(笑)
今年も楽しみに伺います。

2016/01/05(火) |URL|ワッ・タ・シ熟女N〜 [edit]

本年もよろしく

こんばんは

日本人なら・・と言うより、私たち年代の人間なら誰しも一度は言われた言葉ですよね

天知る 地知る 人が知る とは、観てないようで「誰か」が観ていると言う【戒め】だった

それを柔らかく言うと「お天道様が観てるよ」だったのでしょう

それが理解できないから、ヤフオク事件を起こすのかも(笑)

今年もよろしく お願いいたします

2016/01/05(火) |URL|長屋の爺 [edit]

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