不必要な善意 

わが庭の 宮居に祭る 神々に 世の平らぎを いのる朝々 (昭和天皇)

◎  青銅器文化と古代ヤマト 

【鷹狩(たかがり)】というものがある

タカを使って狩猟をすることだが、武士の

嗜(たしな)み、遊興と思われている

ところが、農耕民族の長の末裔である天皇が

「鷹狩」に勤しんでいたという説がある

その最も著名なのは、桓武天皇、嵯峨天皇、

光孝天皇、宇多天皇、醍醐天皇など・・・

多くの平安初期の天皇が好んで行っていたと

いうのだから驚きである

「死」「血」はケガレである

これは時代を経ても変わらぬ日本の思想だった

ケガレ思想で強固に武装した古代天皇たち

そんなケガレの最たるものである「狩猟」を

好んで行っていたというのは興味深い

平安以前の天皇と平安期の天皇の思想の違い

とはいったい何だろう・・・

この問題だけを考えると、平安以前の天皇と

平安以降の天皇は別の民族性を見せている

忌み嫌っていた狩猟民族の「残虐性」や「ケガレ」

を、いとも簡単に受容したのはなぜだろう・・・

私の中で、ヤマト人とは単一民族ではなく

複数の民族の集合国家だったという妄想が

わいてきた

単に「農耕民族」「狩猟採集民族」という

区分けではなく、複数民族が結集して、

古代ヤマトを形成していたのかもしれない

ケガレを受容できない民族があった中で

陰では「受容できた」民族がいたかもしれない

なんでも「ひとくくり」にすることが、大事なことを

見えなくしているのかもしれない



やまとことばで銅鏡は「かがみ」、銅剣は「つるぎ」

では銅鐸は何と言ったのか?

こたえは不明である・・・・

銅鏡も銅剣も、そして銅鐸も、ほぼ同じ時代の遺物である

にもかかわらず、銅鐸(」どうたく)のやまと言葉が伝わらず

存在すら抹殺されてきたのは事実である


鐸(たく)とは中国の言葉で【鐘(かね)】のこと

それでは、銅鐸が鐘として使用されていたという

確証でもあるのだろうか・・・

名前すら伝えられなかった遺物の使用法だけ

分かるというのも不可解であり

銅鐸という言葉ですら、日本書紀にも古事記にも

記載されていないのである


銅鐸という名称が最初に出たのは8世紀の

史書・「続日本紀」である

しかし「銅鐸」というのは、漢字が導入されたのち

の呼び名である

現物(銅鐸)はそれ以前の遺物である

名前がないというのも不思議であり、そのことに

史書・日本書紀が「知らんぷり」をしていることが

私には不可解なのである


通説では北九州の銅矛、近畿東海の銅鐸といわれ

ているが、銅剣の中国地方との関わりは謎のままである


歴史事実を隠蔽、抹殺するにはそれ相応の理由が

なければならない

出雲・荒神谷遺跡から出土した青銅器のことを

記憶されている方もいると思う

出雲産の銅剣が358本

北九州産の銅矛が16本

近畿東海産の銅鐸が6口

これが意味することは、古代出雲が日本の

大部分を統治していた時代があった可能性

そして、それを侵略・征服した者がいたという

可能性である



ヤマト王朝が銅鐸だけでなく、【青銅器文化】を消した

のにはきっと理由があるはずだ

いったいどんな不都合があったのか?


私は神話の中に隠されていると思っている


日本の王朝(皇統)は青銅器を使用した民族

とは異なる文明の民族だった

それが【鉄器文化】を持った天皇家の祖で

あった可能性が高い



神話の中に、神武天皇より先にヤマトの地を

治めていた者がいたことと大きな関連が

あると思っている



銅鏡 銅剣 そして銅鐸

八咫鏡 草薙剣 八尺瓊勾玉

三種の神器と言われるものとの相似に

新たな興味がわいてきた



                   

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おはようございます。

先日、淡路島で青銅の銅鐸(呼び方はこれでいいのでしょうか?)が、偶然、発見されてニュースで、へええ、と思っていました。

銅鐸って。あの形は、何となく目に浮かぶモノであるのですが。

今まで考えてみたことも無いことを、考えています。

2015/05/28(木) |URL|KUON [edit]

kuonさんへ


こんにちは

銅鐸はおそらく近畿(ヤマト地方)を統治していた大王家の祭具だったのでは

その古代ヤマト王家を滅ぼしたときに、祭祀形態と祭具を消したのだと思っています

まさか二千年後に発掘されるとは夢にも思わなかったでしょう

青銅器、とくに銅鐸は日本の天皇制度を考えるとき、軽視することができない

大事なアイテムだと思っています

2015/05/28(木) |URL|長屋の爺  [edit]

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