不必要な善意 

わが庭の 宮居に祭る 神々に 世の平らぎを いのる朝々 (昭和天皇)

◎  日本語と言葉の雑学 (二) 


使わないと「退化」するのは言葉も同じこと

これを称して【死語】という


もっけの幸い

思いがけない幸いや、予想よりはるかによかった

今風に言えば、「ラッキー」というところか・・・

この言葉「儲け(もうけ)」を連想しそうだが

実際は【物の怪(もののけ)】からきている言葉

人知でははかり得ない状況、思いがけないこと

を言ったという

しかし、本来は不吉なこと、けしからぬことを言った

最近ではほとんど耳にしなくなった言葉である


煙管乗車 (きせるじょうしゃ)

定期券や乗車券・入場券を使い、各駅の中間の料金を

不正に逃れることを「キセルする」という

煙管(キセル)は吸い口と雁首にだけ金属が

使われていて、中間は羅宇(らう)と呼ばれる竹

の筒であるところから「キセル」と呼ばれた

正式には「中間無札(ちゅうかんむさつ)」という

定期券の範囲外から入場券で乗車し、定期券の

範囲の駅で降りることが一般的だ

煙管は忘れられたがキセル乗車は、いまだに

健在である


妙齢の女性

意外と間違って覚えられる言葉の一つ

「妙齢」とは年が若い、若い年頃のことをいう

ところが言葉(音)で「みょうれいのじょせい」

と聞いただけでは、「妙齢」「妙麗」のどちらか

区別がつかない

「妙麗(みょうれい)」というのは、優れて美しい

という意味であるから

妙麗の女性といえば、若かろうと少々お齢を召して

いても、【美しい女性】のことなのである

受け取る側は自分の年齢をわきまえて、その言葉

がどちらの文字なのかを判断する

十代~二十代前半の女性なら、妙齢・妙麗の

どちらにも該当し、それ以外の女性は【妙麗】と

言われたと思って間違いない(笑)


おざなり・なおざり

意外と知っているようで曖昧な記憶の言葉

「おざなり」の おざ とはお座敷のこと

なり は、道なり・山なりなどと使うように

お座敷の雰囲気そのままに合わせる

そんないい加減なことばである

意味は適当に済ませること


さて、「なおざり」である、これは心や気持ちから

くる言葉で、さして気にも留めない、本気でない

という意味の言葉で、意味は何もしないで放っておく

ことである

「おざなり」は江戸時代にできた言葉で

「なおざり」は源氏物語の時代からあった言葉


ひつぎ

さて、言葉で聞いただけでは何のことか

迷うような言葉です

ふつうは「棺(ひつぎ)」、「柩(ひつぎ)」を連想

するでしょう

このブログの常連読者さんは「日嗣(ひつぎ)」

を連想するかも・・・

これは霊力・霊格・霊魂を表す「ひ」という言葉と

継続を表す「つぎ」とが合わさった言葉である

肉体は死んでも霊魂は死なないで永遠に

継がれていく、霊魂を継ぐものが「棺」ということだ

「ひつぎ」とは、魂を継ぐために入れておく器

そこから「日嗣の皇子」とは、祭祀王の魂を

継ぐもののことになる

万世一系が「血脈」ではなく、魂の継承の総称

という長屋の爺の持論の根拠となっている

                    
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