不必要な善意 

わが庭の 宮居に祭る 神々に 世の平らぎを いのる朝々 (昭和天皇)

◎  寒い日の水仕事で気付いた 

この時期、おコメを研ぐと「手が痛い」

冷たい水で「手が切れそう」になる(笑)



最近、「コメを洗う」という活字を観た

え?

どうして洗うのだろうか・・・

私は子供のころから「コメを研ぐ」と教わってきた

一定方向に「コメとコメを擦りつけ」まさに包丁を

研ぐように、動かしなさい・・・と教わった

またまた、爺の”なぜなぜ病”が動き出した(笑)


結論から言うと、「コメを研ぐ」の語源は簡単である

米同士をしっかりとこすり合わせる様が、まるで

包丁を磨くイメージだから・・・「研ぐ」なのだ

だが、どんなに調べても、その「研ぐ」が使われた

時期については不明のままである


なぜ「研ぐ」という言い方になったのか?

平安時代の辞書「新撰字鏡」によれば

【 濤米米加須 】とあり、「米をとぐ」意味だという


「米をかす」と言う言い方がある

「澵す」という字を充て「米を研ぐ」ことである

ところが、中部地方から関西・中国地方では

「かす」とは、米をとぎ水に浸けることの意味

なのだそうだ

そういえば私の田舎では「うるかす」という言葉

があって、「物を水に浸し水分を吸い込ませて

柔らかくする事」の意味で使っていた

「潤・かす」とは、「水分を含んで、生気を帯びる」

事なのだろう・・・たぶん


平安時代頃は「かす」というのは、「研ぐ」ことを指し

その後、「「研いだ後、水に浸す」までを「かす」と

言ったのかもしれない


米や麦を蒸したりして「飯」にすることを

【炊く(かし・く)】という

「かし」とは、「焚く」ことによって、「食べられる」

状態にすることでもある


研ぐは「解く・溶く」からの転なのか?

固まっているものが液状になることであり

固いものを「ほどく」、「とかす」と言う意味でもある

もっと飛躍して、「斎(とき)」からの変化であれば

「食事」「食」のことでもある


おそらく、「研ぐ」という言葉は、室町~江戸期に

武士社会から発生した言葉に感じる



「米をかす」「米を研ぐ」という素敵な言葉が

ありながら、「米を洗う」という無味乾燥な

言葉にされては、何とも残念で仕方が無い


おそらくどの料理本にも、「米を洗って」という

記述になっているのだろう・・・

残していかなければいけない「言葉の文化」

親から子へ、子から孫へ

失ってはいけない「日本の文化」である古き言葉を

次世代の日本人の胸に、刻まれることを願いたい

                  
関連記事
スポンサーサイト

COMMENT FORM

  • URL:
  • comment:
  • password:

初めてコメントさせていただきます。

私も、「お米を洗う」という言い方には違和感を覚えておりました。
「無洗米」という言葉にも。

しかし、現代のお米は「研ぐ」のではなく「洗う」ほうが良いそうです。
精米技術が発達した為…という理由だったかと思いますが、昔からのやり方で「研ぐ」とお米が傷み、美味しくなくなってしまうのだと、以前にテレビで紹介されていました。
今のお米は、最初の水をできるだけ素早く捨て、2度目の水以降は、お米を水中で遊ばせるように優しく水とお米とをかき混ぜてからすぐに水を捨てるのだそうです。
決して、米と米を擦り合わせるように研いではならないとのことでした。

それでも、私はやはり「お米を研ぐ」と言ってしまいますけれど。

2015/02/19(木) |URL|小枝 [edit]

初めまして

こんばんは

たしかに技術も品種改良も眼を見張るものがあります

たとえ優しく扱ったとしても、やっぱり「研ぐ」と言いたいですね

動作は廃れても、言葉の文化は残しておきたいものです

古の「ぬくもり」まで、失ってしまいそうだから・・・。

2015/02/20(金) |URL|長屋の爺  [edit]

No title

おはようございます。

実家は名古屋でした。子どもの頃、

「お米、かしといて」とか「かしといたよ」

とか周囲が言っていて、それは、お米をといでおくことでした。

先日、黒沢明の遺した脚本(?)を、黒沢を愛する人たちが映画にした、と銘打った作品を見ましたが・・・。

「殿が申すには」

とか。真面目~な顔でセリフを喋っていて。やっぱりお腹がむにゅむにゅして、見られませんでした。自分も間違いはものすごく多いのですが。

偏屈度がアップして行く日々です。

ご飯は土釜で炊いていただいております。

2015/02/20(金) |URL|KUON [edit]

時代劇なのに現代劇

こんにちは

そうですか~ 名古屋子女だったんですね

てぁーでぁーコメントしてまって悪いねー

さぞかし、めーげらしー娘さんだったでしょー(笑)


私が大河ドラマを観なくなった理由も其処にあります

時代考証と視聴者受けを天秤にかけ、現代の言葉で演じる事の不快さに気付けない製作者達、不勉強な脚本家ばかりなのか・・・

聞くに堪えない「陳腐な物言い」、Jニーズやお笑い芸人まで引っ張り出し、作りこむことを放棄した、駄作ばかりですね

まともに「殺陣(たて)」ができる俳優も見かけなくなりました。

2015/02/20(金) |URL|長屋の爺  [edit]

Trackback

トラックバックURL:http://theangerheart1182.blog.fc2.com/tb.php/620-645ce11f


back to TOP