不必要な善意 

わが庭の 宮居に祭る 神々に 世の平らぎを いのる朝々 (昭和天皇)

◎  天皇とは 神道とは・・ 


ここ最近、天皇や皇室について「不敬な発言」を繰り返してきたが

ここでもう一度、天皇とは何か、神道とは何かを整理してみたい

最初に断っておくが、私は天皇否定論者でも無いし、皇室無用論者でも無い

だからと言って、闇雲に皇室や天皇家に心酔しているわけでもない


なぜ天皇家には「姓」が無いのか?

それを知るには逆になぜ日本人には「姓」というものが存在するのかを

考えてみれば理解できると思う

姓とは他家と自家を区別をするためのモノだったと私は考えている

天皇家は世界の王室・王族と違い、易姓革命によって交代していない

稀有な血統なのである

古代の事を知ることはできないが、通説から考えてみて脈々と続いてきた

世界最古の家柄なのである

区別する対象が無いのだから、区別するアイテムである「姓」は不要だった

それが天皇家に「姓」が無い理由だと私は考えている


なぜ天皇という存在が日本人に敬われるのだろうか?

古代のさらに昔・・・

人間は祭祀という儀式によって、一つの集団を形成し、強く、大きく纏まって行き

その祭祀の頂点に立つ者が「王」となり、大きな文明を維持していたのだと思う


日本の天皇の原点は「強権をもつ覇者」ではなく、祭祀によって集団を纏め上げる

「祭祀王」だと私は考えている

日本人の原点は「アニミズム(多神教)」を信じる民族なのである

身近にあるものすべてに「神(精霊)」が宿り、見守ってくれていると信じた民の

頂点に居たのが「祭祀王」だったのだろう

精霊(八百万の神)を崇める民にとって、祭祀王は神の次に崇めるべき存在だった

だからどれほど時が経っても、日本人は祭祀王を崇めることを否定できない

日本の天皇が祭祀王でいる限り、国民は天皇を敬い、慕い、崇め続けるのである


天皇が天皇位に関して私心を漏らしてよいのか?

これには賛否両論があるだろうが、今のGHQ憲法で解釈すればNOである

天皇は大東亜戦争終戦後、GHQによって軟禁状態になっている

幾分改善されたとは言っても、制約をされていることに変わりはない

その基本が「象徴天皇制」である

天皇が天皇であったころには許されていただろうことも、今は許されない事が

多々ある

(それが何時の時代だったかは、人によって多少の違いがあると思う・・・)

政治や政事についての言動は許されないのは、象徴天皇だからこその制約であり

天皇が天皇だった頃、貴族や皇族以外から皇后になる事など許されなかった時代が

現実にあったことはご存知の通りだ・・・

それが許されたのも、GHQ憲法の第23条 婚姻の自由によってであり、第24条の

法の下の平等 という条文によって「由緒ある天皇家」が今の惨状になったのは事実である

*法の下の平等 であるなら、税金で養われる生活困窮者と皇族は平等なのか?

という問題もあるが・・・


さらには天皇が天皇らしく無くなった大きな要因は【政教分離】という駄文によるものである

祭祀王が国家の祭祀を否定されたのだから、天皇は抜け殻・マリオネットと変わらなくなった

そのGHQ憲法にがんじがらめにされた天皇が、言葉を発するのは異常な事であり

「マリオネット」から「パペット」に変貌したのかと驚いてしまった


神道は宗教なのか?

今までも多くの議論がなされた問題で、結果から先に言えば「神道は宗教ではない」

宗教の定義は・・・

① 宗教は起こした【教祖】が必ず存在する

② 宗教には必ず【教義】が存在する

③ 宗教は必ず布教活動をする

では、皇室祭祀の基本である神道はそれに当てはまるだろうか?


全て・・否である

神道を最初に起こしたのは誰ですか? 知っていますか・・

神道の教義とはいったい何ですか? どういうものでしょうか・・・

皇室神道(祭祀)を広めようと、誰が布教活動をしている? いたら教えて・・


つまりは皇室祭祀について、政教分離とは無縁のモノだと理解できるはずです

国民の多くは皇室祭祀がどういうものか知らないのですから、誰も知らない宗教など

この世に存在しないでしょう

古式ゆかしいモノという認識だけが存在する宮中祭祀に宗教の匂いはしません

だから特殊な神道以外は宗教とは呼べないのが現実なのです

「**教」という看板を掲げ、布教活動を熱心にしている神社などは「宗教」です

中には神社と分離させて「表面上」別にしている姑息な神社もありますが(笑)

そういう神社は正確には神道とは呼びません

それに組するならば天皇の祭祀の骨格である皇室神道も宗教になりますが・・・

そこが曖昧なために宗教と思う人も多いのが現実かもしれませんが


かつて、伊勢も御師を使い布教活動をしたのも事実で、これをどう判断するか

そして神社本庁を宗教団体と見るべきかなど難しい問題です・・・・

微妙な問題は幾つかありますが、基本的に皇室祭祀を執り行う「皇室神道」は

宗教ではないように考えます


これからの皇室(天皇家)・・・

いつまで皇室を拘束するのかという問題と、古の皇室に戻せるのかという問題は

複雑に絡んできます

皇室に入内する女性がどんな宗教の信仰者であっても、これを拒否できない現行憲法

【信教の自由】とはそういう一面を持っているからです

現日本国憲法(GHQ憲法)によって、古代から続いてきた天皇家は観るも無残に改変

されてしまった感すらありますが・・・


覆水盆に返らず 

古の形に添った違う天皇家・天皇制度の制定が可能なのかは不明なれど

世界の羨望の的だった「天皇家」は二度と戻ることが無いような気がします

だれが天皇になるか以前に、どういう天皇家にするかが議論されないままでは、有名無実な

旧天皇家が存在し続けるだけかもしれません


天皇一家の行状ばかりに関心が向いていますが、天皇制度と憲法を切り離して考えている間は

理想とする解決策は見つからない気がします

天皇家・天皇制度・皇室神道、皇族の存在がどういう形になるのかは皇室典範では無く

日本国憲法を変えることからしか見えてこないように思います


皇室問題をタブー化しているうちは、何も変わらないし何も改善されないだろうし

今の政府にそれを望むほうが無理がある・・・正直に言えばそういう事だと私は思っています。
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